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バッティングの為の下半身トレーニング

野球に特化したトレーニングの方法ですが、野球だけに限らず、皆さんが取り組んでいるスポーツのお役に立てれば幸いです。

今回は3部に分けて下半身のトレーニングを紹介していきます。

 

昔からよく言われる言葉で「下半身で打つ」「手打ちになるな」と言った言葉があります。野球をやった事ない人ならバットは手で持っているんだから手で打つでしょう。と思いますよね。野球経験者でも下半身で打つなんて言うけれども、そんな感覚持ったことないと言う人も多いかと思います。

しかし、バッティングの動きを見てみると『下半身が動き→上半身が動く』この動きでスイングをしているはずです。

と言う事は下半身主導の動きになり、決して上半身主導ではないと言う事になります。下半身の動きとしては、地面を踏んで力が発生していると言えます。

下半身は地面を踏み、地面はそれを跳ね返しています。つまり、スイングの動作は地面からの力を下半身が上半身に伝えていると言えます。この連動性がバッティングの力になるのです。

 

最も強く地面を踏んでいる足は軸足になり、ステップした前足はブレーキの役割をします。

軸足からの動きをステップ足が止める動きが大切になります。

いわゆる『慣性の法則』を使うとスイングスピードが上がりますし、身体の開きを抑えられたりと、上手なスイングが出来るようになります。この時、重要になる筋肉が【大・中殿筋、腸腰筋、内転筋群、恥骨筋、薄筋、大腿四頭筋ハムストリングス、短・長腓骨筋、前脛骨筋】

難しい名前ばかりですが、これらの筋肉の機能は『足を内側に回す・曲げる・伸ばす』と言った機能になります。

これらの機能がしっかりと働く事で、安定した力強いスイングに繋がります。

 

 

【トレーニング方法】

ここで注意をしておきたい事は、トレーニングは競技動作に沿って行うものもあれば、強化したい筋肉にしっかりと刺激を加える為に行うトレーニングがあります。

また、各部位の機能に応じて行う事は非常に大切です。他の部位と合わせて連動性を高めていくのか、1つの部位に集中して行うのか判断するのはトレーナーの腕の見せどころです。

今回は、各部位の連動性に重点を置き、トルクを意識することによって大殿筋・中殿筋・腸腰筋と合わせて動かせるトレーニングをご紹介します。

 

 


PSF/Cブログ用

 

この動画では、主働筋と協働筋が交互に入れ替わります。スクワットでは大腿四頭筋や内転筋群が主働筋になるのに対して、ランジの時ではそれは協働筋に回ります。ただ、大殿筋と中殿筋はどちらの動きでも主働筋になります。

 

 


PSF/Cブログ用

 

この動画では腸腰筋を意識して動きます。姿勢を保つ為の筋肉は大・中殿筋や大腿四頭筋ハムストリングスと言った筋肉です。

 

これら2つのトレーニングはバッティングの時の『壁や、うねり』を作るのに大切な筋肉です。インパクトの時に身体が開いてしまったり、伸びあがってしまう人。スイング時のバランスが取れない人には有効なトレーニングと言えるでしょう。

 

『使っている筋肉』

大殿筋

機能:股関節の伸展

   股関節の外旋

   股関節の内転の補助

 

中殿筋

機能:股関節の外転

   股関節の外転に伴う股関節の外旋

   股関節の内旋

 

腸腰筋

機能:股関節の屈曲

   股関節の外旋

 

内転筋群(短・長・大内転筋)

短内転筋

機能:股関節の内転

   股関節の内転に伴う股関節の外旋

長内転筋

機能:股関節の内転

   股関節屈曲の補助

大内転筋

機能:股関節の内転

   股関節の内転に伴う股関節の外旋

 

ハムストリングス大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋)

大腿二頭筋

機能:股関節の伸展、膝関節の屈曲

   股関節の外旋、膝関節の外旋

半膜様筋

機能:股関節の伸展、膝関節の屈曲

   股関節の内旋、膝関節の内旋

半腱様筋

機能:股関節の伸展、膝関節の屈曲

   股関節の内旋、膝関節の内旋

 

 

大腿四頭筋(大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋)

大腿直筋

機能:股関節の屈曲

   股関節の伸展

外側広筋

機能:膝関節の伸展

中間広筋

機能:膝関節の伸展

 内側広筋

機能:膝関節の伸展